|
フォロー中のブログ
検索
以前の記事
2022年 03月 2021年 09月 2020年 05月 2019年 05月 2018年 03月 2017年 11月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 04月 2017年 01月 2016年 07月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 06月 2012年 01月 その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2014年 08月 08日
![]() 「ヨシザカについて私が知っている2、3の事柄」 32.新しい始まり ヨーロッパへ放浪の旅に出たのには伏線がある。 大学院を出る時、私も他の学生と同様ヨーロッパに修了旅行に行こうと思った。 その話をヨシザカにしたら、秋に中国に行くから一緒に行かないかと言われた。 ヨシザカの旅の供をする方がおもしろいなと思った。で、ヨーロッパ行きは延期した。 そのやり遂げていない思いが復活し、(他にやることも無かったので)4年越しで実行に移した。 最初は半年もあれば廻れるだろうと思っていた。だが、結局9ヶ月かかった。しかも不完全な旅だった。(完全な人生が無いのと同様、完全な旅などありえないのだが・・・) その旅の先々でいろんなことを思い、感じた。 ヴェネツィアに行った時、ビエンナーレの会場になっている島の外れのジャルディーニに行った。そして初めて「日本館」('56)を見た。 それは小さな白い箱が浮かんでいるような建物で、コルビュジェならもっとカッコ良くつくっただろうが、さすがヨシザカと十一さんで、無骨で肉感的で細部にいろんな工夫があって自分達のオリジナルな建物となっていた。 突然、あのしわがれ声が聴こえたような気がした。 マルセイユのユニテを見ていた時も、ヨシザカの声が聞こえたような気がした。 パリのコルビュジェのアパルトマンを見に行った時も、ここにヨシザカは何度か来たのだろうかと思った。 そのうち気がついたら、いろんな所で私はヨシザカと話をしていた。 不思議なことにヨシザカは亡くなった時の63才のままで、いつも好奇心を丸出しにして問いかけて来る。30才の旅人である私はそれに懸命に答える。 それを聞いてヨシザカはまた不思議な問いを返して来る。 それに私は再び答える。 すると合っているともいないとも言わず、ふっと消える。 いつもそんな感じだ。 それはその旅が終わって日本に戻ってからも続いた。 けしてヨシザカは答えを言わない。あの研究室時代のように。 安直な答えを出そうとすると、グジャグジャに壊される。 不遜で卑しい答えを出そうとすると、雷鳴のように怒鳴られる。 だが、真剣に悩んで格闘した結果に出した答えは、どんなに稚拙であっても、 その良い点だけを指摘し、励ましてくれる。 ヨシザカはいつもヨシザカだった。 新しい関係が始まっただけだった。 生身のヨシザカはこの世から消えてしまったが、魂は私の中で生きていた。 これからも私は生きてる限りヨシザカとずっと会話をしながら、笑い、悲しみ、 すべてのことを慈しむだろう。 また見つけたよ! 何を? 永遠さ! それは太陽に溶けて逝った 海 かずま f・i ・n
by odyssey-of-iska5
| 2014-08-08 23:03
|
ファン申請 |
||