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2019年 05月 03日
「ヨシザカについて私が知っている2、3の事柄」 拾遺編26. 日常を準備の場とする ヨシザカは(一緒に歩いたことのある人なら皆知っているが、)超早足だ。 スタ、スタ、ではない。スタスタスタスタスタスタ・・・なのだ。 それで大学内や百人町との行き来をする。しかも会話をしながら。 初めて一緒に歩いた時は理由(わけ)がわからず、意地悪をされてるのかと思った。 だが、研究室に入って、ヨシザカの過密なスケジュールや日常生活を見ていて理由がわかった。それ以外に身体を鍛える時間はないからだ。 ヨシザカは毎年、北アルプスに行った。W大山岳部K2登山隊の話もあった。(亡くなった翌年にそれは達成され、彼の遺骨の一部はK2山頂付近に眠っている) 日常生活でできること全てを訓練の場として捉えていたからこそ、死ぬまで山に行けた。 ヨシザカはたとえ帰宅が遅くとも早朝に起き、毎朝執筆をした。(U研のコンペの手伝いをしていた時、何度もそうした光景に出くわした) だから常時睡眠不足で、研究室会議では毎回始まるとすぐに寝始めるが、佳境になるとガバッと起きて、「それは◯◯だからX Xだ」と秀抜な意見を吐いて、またバタンと寝る、というのがパターンだった。(だから、あれは絶対寝てなくて聴いてるんだ、というのが皆の定説だった) だが、本当に疲れて寝てしまったこともある。(この辺は志ん生と似ている) 毎朝早朝に起きて執筆するという、自分に課したルールをずっとストイックに守ったからこそ、あの膨大な著作が残った。 書くことと同様、描くことも大切にした。 「絵は文字の100倍喋る」と言って、エスキスは必ず文字ではなく、絵や図解で説明することを求めた。授業も自分の考えの説明は図解で行った。 日頃からパタパタ(横長に広がる、御朱印帳の細長いもの)を持ち歩き、暇があるとスケッチしていた。その数は膨大な量となり、絵の上手い下手を超えて、見る度に私にはヨシザカの分身のように思える。 ヨシザカは日常を未来への準備の場として捉えていた。 その遺伝子は弟子にも伝わり、私も毎日、仕事場への往復は早足で歩く。エレベーターの使用も数年前からやめ、8階までダッシュで上る。毎朝スタッフの筋トレに付き合い、40回腕立て伏せをする。休日の母親の施設への往復もバスは使わず、早足で歩く。そして毎日1時間本を読む。 こうしたことはヨシザカの日常から学んだ。 多分、死ぬまで続けるだろう。 かずま
by odyssey-of-iska5
| 2019-05-03 00:03
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